2015年2月15日日曜日

映画「寄生獣 完結編」を見てきたよ!


寄生獣がやっと福知山シネマに来たので早速見てきた。原作を最近読んだし、現先ありきの実写化なのでダメだろうと思って見に行ったが良かった。ここ10年ほどに何度かの実写化映画を繰り返し数多くの失敗作品が生まれたのでそこから学び確実に実写化映画は進化している。20世紀少年のようなただ、漫画を映像化したものじゃなく、ちゃんと原作を見てなくても楽しめる作品だったと思う。



簡単なあらすじ


どこから来たかわからない毛虫みたいな虫、これが寄生獣。これが住宅街まで辿り着いてしまうところから話はスタートします。マンションで眠る人々の耳から侵入し脳に寄生します。脳を奪われた人は他人を捕食し始めます。主人公にもその魔の手が訪れるのですが、間一髪耳からの侵入を免れます。寄生獣は右手から侵入を試みるが主人公が右腕を縛ったため、右腕の中で成熟してしまいます。それが上の画像にある寄生獣「ミギー」です。ミギーはすごい学習能力で1日たらずで言語を覚え、社会の仕組みも理解します。主人公が死ぬと血液から養分を得ているミギーも死んでしまうため共存生活が始まります。主人公以外の人を乗っ取った寄生獣たちが事件を起こし始め、とうとう主人公たちも奴らに見つかり戦うハメになるのですが・・・

話は、漫画と変わりませんね。でも、単純に漫画を映像化しただけでなくいらない部分はちゃんと省き見やすい作品でした。


ちゃんと話の軸を抑えた作品。


寄生獣って多分20年くらい前の漫画だったと思う。だからその頃にはなかったインターネット普及前だったのでテレビとか図鑑でミギーは学習していました。しかし、今はネット社会なので当然、学習方法の一つとしてネットが出てきます。こういった今に合わせた焼き直しは当然あります。ただ、物語の軸はしっかりしていて、当初、人を食い殺す寄生獣を僕たちは悪者と認識します。ただ、彼らはただ食事をしているだけ。悪者と言えるのだろうか。善悪の上澄みだけを見ると人を殺してるんだから悪いって言えるだろうけど、深く考え出すと彼らは悪いのだろうか?そもそも悪って何?というような問いかけがあります。これは僕的には物語の軸と思っていて、そこがちゃんと描かれていたので一つの作品としておもしろかったです。


二部作なんてしらなかたぜw


映画中盤から、この話マンガで言うとまだ序盤なんだけどちゃんと終わるんだろうか?って考えながら見てました。終盤になってもマンガで言うと中盤あたり?これ、あれもやらなきゃいけないしどうするんだろうと思ってたら「続く」ってwまぁ、オチは続編でも作品としては完成してたと思うので良しとします。

なぜ今作るのか?問題


なぜ今作るのか?リメイク作品や昔の漫画などの実写化ってそういった問題がつきまといます。僕が思ったのは寄生獣ミギーって現実社会の「AI」的なものかなと。寄生獣はものすごく賢く、1日で日本語をマスターしてテレビなどの情報から自分で学び数日で社会の仕組みを理解します。ものすごいデータベースを持っているだけでなく、レーダー感覚みたいな敵を感知する力など人間よりも便利な機能を持っています。これって見方を変えればこれから生まれんとするAIだと思いませんか?

この話でよく出てくるのは「人間との共存」です。AIは人は食べないとしてもなんらかの形で人間に害をもたらす存在になるかもしれません。その時、スペックはどうしても彼らの方が上です。その時どうやって戦うのか?いや、戦わない方法ってあるのかを考える問題提議と考えて見てました。

最後に・・・


とにかく残念実写化じゃなく映画として完成した作品でもあります。ゼロの知識で見に行っても十分楽しめる作品だと思いますよ。みなさんの最寄の映画館ではもうやってないかもしれませんが、DVDでは是非見て欲しいと思います。


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