2014年3月31日月曜日

【kindle463円本・感想】「希望のベーシックインカム革命-ポスト資本主義社会への架け橋」を読んだよ!【北野慶】



キンドルで見つけたので買ってみた。100円ぼんじゃなかったけど読みやすく面白かった。ベーシック・インカム(以下BI)を望む僕みたいな人間にはホントに希望を持てる一冊です。

資本主義・貨幣経済の歴史からベーシック・インカムに至るまで


この本は最初に資本主義・貨幣経済の簡単な歴史の解説から始まります。そこから見える現在何気なく染み付いている常識がいかに生まれたかを知ることができます。この本で言われているように資本主義は崩壊が始まっているって意見に大いに賛同です。技術革新で機械でできることが多くなってしまった現代。さらに、インターネットの普及でより多くの仕事が不要となってきています。そんな世の中だからこそBIが必要だ!と力説されている内容が前半部分を占めます。歴史から紐解いていくので非常にわかりやすかったです。

BIを段階的に開始しようぜ!


BIって知れば知るほどイケるんじゃね?って思うんですが一向に実現への進まない。賛成者よりの目ではあるが理論的には可能って意見をよく目にする。でも、国会など大きな場面では議論にはなっていない。その状況を少しでもよくしようという案として段階的にBIを開始してはどうかって案が面白かった。その案では月5万円から初めて数年ごとに2万円ずつ上げていくってのはどうだろうかって筆者は述べています。確かに、子ども手当とかあるんだし、確か大阪維新の会も船中八策で5万円ならイケそうって言ってた気がするし今のところで現実的な金額とすれば5万円なんだろう。

最終章にある未来の生活が面白い


本書の最後に2050年の生活が小説形式で書かれてる。それがなんかSF的な感じで面白かった。その話は2050年の50代女性の生き方、働き方、日常を描いた小説でお手伝いロボットがいたり家が移動式になっていたり貨幣の存在自体がなかったり…そんな世界観で人間はどう暮らしているのかを書いてあります。家のことに関して言えば、僕の予想だけど今後は家と車は所有するものではなく借りるものってのが定着するんじゃないかなと思うからわざわざ移動式になった住まいを使わないだろうと思った。ただ、こういう反論意見を考えてしまうことも含め面白い作品でした。

最後に…


読んでみてやっぱりベーシック・インカムは希望だよなぁと思います。現状を打破できる唯一の革命だとも思うのですが、なんせ実現の兆しが一向に見えない。もう理論の段階じゃなく行動のターンに入っているのかも。ただ、日本国民の多くがBIってシステムを知らないだろうし知っていても反対っていう人が多い気がする。実現させるにはまずより多くの人に知ってもらって更に賛成してもらうって事が必要なんだけど、やっぱり時間かかりそう。発信力のある人がBIの素晴らしさを説いてくれないかなぁ〜僕ができることってこのブログで紹介することぐらい…微力すぎるぜ…でも、希望が持ち直せた一冊でした。




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