2014年1月13日月曜日

【ネタバレ有り】2回目!!「劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」を見て来たので語ろうじゃないか!!



劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語の記事を先日書きましたが、表面をなぞっただけなのでなんか不完全燃焼だし、他の有名人の感想を聞いていると新たな発見がたくさんあったのでもう一度語りたいと思います。


という訳で、昨日2回目見てきました。前回は一人で行ったので、受付でのチケット購入という20代後半にはきついハードルを超えなければなりませんでしたが、今回は二人で行ったのでそのハードルも半減。っていうか、慣れた感があったのでそこまで恥ずかしくなかったかなw


劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語
監督 新房昭之(総監督)
         宮本幸裕
脚本 虚淵玄
上映時間 新編:116分

2014年、劇場に行った回数 1/20


館内の様子


福知山から車飛ばして京都駅の近くのT・ジョイ京都へ行ってきました。公開から数ヶ月たっているのに館内はほぼ満席。京都ではこの映画館でこの時間しかやってないのである程度は必然なのかもしれませんが、それでも、まどマギという作品の人気の力強さを感じました。でも、これはテレビ版の完成度で稼いだ遺産を食いつぶしてるのではく、この映画作品じたいが持つ力ではないかと思います。僕みたいに何度でも見てしまう作品なのですから。

二度目を見て


前回は初見という事もあり、少し構えてみていました。前半部分の魔法少女の日常的ストーリーほのぼのとしていていいのですが、この話はこれは絶対におかしい!!って思う。

・ナイトメアってなんじゃ?
・上条君とひとみがつき合ってるってことは



だから、終止どういうことなんだ??って疑問が抜けなかったのですが、今回は一回見てるので一つ上の階層から見てる感じでした。すると、一回目はあんなに楽しそうだった前半部分が、打って変わって切ない物語に見えてしまう。

前半部分 何かおかしい日常編


やっぱりいいですね。まどマギオールスターズ!さやかと杏子が少々やんちゃに暴れ、まどかとほむらがまじめにコツコツ敵を追いつめる。そして彼女達をまとめとどめを決めるマミさん。すばらしいです。本来の魔法少女ものってこんな感じですよね。この辺りは本編では描かれる事無かった為、当てつけかってくらいに魔法少女し×2してます。これはやっぱりファンが見たいものを中の人が作ってくれた!!ファンサービスですよね。

特に変身シーン。一人一人丁寧に描かれた言葉では説明できない照明表現とダンスの組み合わせによる映像は中の人ノリにノッてるねぇ〜って感じです。中の人のまどマギ愛が感じられます。

それと戦闘シーンからのトドメにあたるシーンは何も説明が何ので「は?」って疑問を持つと思うのですが何の説明も無いままドンドン話は先に進みます。ここは結局最後までなんでこの戦闘なのか分かりませんが、ほむらの理想の戦いって事なのかなぁ〜って思うと泣けてきます。てか映画二回目に見る人は、前半部分のあまりにも輝かしい日々が輝かしいほど切なくなるのではないでしょうか。だって、ほむら描いた理想の世界なんですもの。

中盤部分 不自然な世界を捜査し始めるほむら編


この物語は、ほむらちゃんが主人公です。頼れる先輩。頼れる仲間と共に協力してナイトメアと戦ってるあまりにも楽しい日常。ただ、観客の声を代弁するかのようにほむらちゃんが動き出します。

「これなんかおかしくね??」

物語の謎にメスを入れ出すのです。謎を解明するため捜査し始めるほむら。観客と一心同体となって約一時間?くらいの前半の違和感に立ち向かいます。この辺りは推理小説を読むかのごとく謎に迫る感覚がたまらなく気持ちいいです。それに、捜査途中でも戦闘見せてくれます。マミVSほむらの銃対決。これが迫力抜群。瞬き惜しむくらい映像に引きつけられます。

「こんな幻想を見せつけている犯人は誰だ!?」
「犯人はこの中にいる」

てな感じで、観客は与えられたヒントを元に頭をフル回転させて真相に迫ります。


終盤部分 真相を経てからのほむら


犯人は…そう、ほむら自身。アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」のような犯人は自分だったのです。そして、この映画のすごいのがそれで疑問に思ってたところがすべてしっくり来る所です。頭の中で「犯人はコイツかなぁ?いや、そうなるとここがおかしい」と推理しまくってしらみつぶしに推理するのですがどいつも矛盾が生まれしっくりこない。しかし、この犯人を聞いたとき、なるほどっと思うと同時に切なくなります。

だって、この幻想を望んだのは自分だったのにわざわざその幻想を自分で解いちゃうって結末なんだもん。

すべてを思い出したほむらちゃんは本来の願いであるまどかを守るため、またキュウベェに勝負を挑みます。この辺りのまどマギオールスターズがほむらを助けようと集まるシーンはかなり燃えます。「萌え」じゃなく「燃え」です。完全にほむらちゃん視点となってるので仲間が来てくれるときの高揚感はたまりません。

そして、まどかと対なる存在へと進化したほむら。キュウベェが敗北を宣言するも逃がさないほむら。完全に恐怖の存在です。しかし、それもまどか愛から来るもの。世界の為、公共の福祉の為に身を削って頑張ろうとするまどかに対し、そのまどかの幸せの為だけを考え行動しようとするほむら。その対立構造が完成した所でこの物語は終わりです。まさに新編。完璧に着地した本編をうまくひっくり返した感じたたまらなく気持ちいいです。さらに、またまどマギの続きが見れるのね〜って期待を持たせてくれましたし。次回作がかなり楽しみです。


映画としての感想


一見さん完全お断り


ハードルは少し高めかな。テレビシリーズの続編なのでその話を踏まえてないとなんのこっちゃさっぱり分かりません。まぁ総集編の映画も出てるし二つ見れば着いていけますが、それでも映画二本で四時間は確保して見ていかないといけない。そういう意味では敷居は少し高いです。

もしかしたら映画の節目を体験しているのかもしれない


ちょっと大げさな言い方かもしれませんが、それくらい素晴らしい映画です。一昔前ならアニメ作品(笑)ってな印象だったと思うのですが、ジブリなどの活躍によりアニメも馬鹿に出来ないようになってます。クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国」や「あっぱれ戦国大合戦」なんか大人の方が楽しめると思います。

そして、今回のまどマギ。まず何よりストーリー。念蜜に練られた破綻していない、そして難しすぎず単純すぎない。程よく頭を使い納得させられる話運び、構成。さらに、見た事の無い芸術、異空間での戦い。研究され尽くしたキャラクター。どれをとってもまどかマギカって作品は現段階でのアニメの最高傑作なのではないでしょうか。その最高傑作シリーズの最新版がこの映画です。


異空間の戦いは映画館で見るべし


まどマギの特徴と言えば、戦闘シーンです。日常は基本的に普通の描写なのですが戦闘になると、文字では表現できない芸術作品の中に迷い込んだような世界観が繰り広げられます。その世界で魔女と戦うのですが、これは家庭のテレビより映画館の大スクリーンといい音響で体験していただきたい。あのくせになる体験はぜひともいい環境で体験して欲しいと思います。

語り要素抜群。是非友人とともに鑑賞して欲しい。

この間は一人で行ったから帰りに感想を言う相手もおらず悶々として帰りました。そして、帰っても見た友達がいなかったのでネットで感想をあさる始末。しかし、今回は友人と二人で行ったので帰りの車の2時間はほぼまどマギの話で盛り上がりました。やっぱり映画はこうでなくっちゃ!語り要素も含め映画ってものは完成すると思うので誰かと語りたくなる作品に出会えるってのは貴重な体験です。あーでもない、こーでもないと喫茶店なんかで語り合える作品。是非この祭りに参加してみてください。

最後に…


いろいろと言いましたが、まだまだ語りたい事は山ほどあります。それくらい面白さが詰まった作品です。すこしハードルは高いですが、十分見返りのある作品だと思うのまだ見てない方は絵に偏見を持たず見てみてください。きっと最高の体験が出来ると思いますよ!



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