2013年7月28日日曜日

究極の効率的な社会について考えてみた。映画マトリックスの社会(2)

前回の記事で書いた「究極の効率的な社会」の続きです。

そのスマートベッドが連なった木、コクーンツリーではどういうふうに運用されているのかを考察してみました。

まず、繋がれた人は二つの世界が持てます。一つはローカルワールド、もう一つはパブリックワールド、オンラインワールドといっても言いかもしれません。

一つ目のローカルワールドとは、繋がれた人それぞれに一つづつ惑星が与えられます。その与えられた世界の神になれるのです。どういう事かというと、データで地球と同じ状態の建物が与えられます。人々はAIです。ホントの人間、他人はいません。

ここで、簡単にAIについて話します。AIの判定方法として、「チェスで人間に勝つ」「チューリングテストに成功する」ってのがAIかどうかの判定基準らしい。チューリングテストとはテスト者が人間とAIと二人とチャットのようなもので会話して、どちらが人間かわからなければAIの勝ちといったものらしい。詳しくはこちらで。チェスの論理、とチューリングテストの言語を持ち得たコンピュータはAIと認められるらしい。

話を戻します。このAIのみが自分以外の人間としてローカルワールドに住んでいます。そのAI達と暮らしていくのです。

「そんなの心がないじゃないか。決められたプログラムで返された返答なんかでは満足しない」

そんな意見も出てくるかも知れません。ここで、前回の考え方「錯覚を食べたって事にしてしまおう」を適用させます。生い立ちや身分、年齢が設定されたAIがそのデータに基づいて理論的に意見を言語で返します。それは、人間と見分けがつかずホントの人間が返した返答のように感じてしまう。違和感は感じられない。そうなれば、「錯覚を人間と認めてしまおう」と考えられませんか。心とさっき書きましたが、実際相手が心持ってるかなんてどうやってもわからないんだから違和感無ければいいんでしょうか。

そのAI達とローカルワールドで暮らします。ここではあなたは神なので、何してもいいです。傍若無人な態度をとろうがハーレムを作ろうが思うがままです。AIとデータだけなのでどんなに浪費しようとエコロジーです。

パブリックワールド
でも、本物の人間と接したいよねって時にはパブリックワールドへ行ってください。ここでのアバターは実際にいる繋がれた人間です。もちろん、法で縛られ傍若無人な態度をとれば嫌われるどころか罰せられる事もあります。でも、反応は現実社会のものと全く同じです。恋愛もいわゆる生の、本当とされる反応です。

どちらがいいですか。まぁどちらも持ってるので、ローカルで飽きたらパブリックに行って刺激をもらいその刺激をローカルに反映するみたいにしてれば飽きがこなさそうですね。こんな事を考えてました。

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