2013年7月21日日曜日

小説 仮面ライダークウガ読みました!

クウガの小説読み終わりました。昨日から読み始めて一気に全部読んでしまいました。意外にと言ってはなんですが面白かった。予想以上の完成度でした。これを語るにはクウガってどう言う話なのか知ってもらう必要があると思うので簡単にまとめて見たいと思います。

そもそも仮面ライダーってどんな話??
まず、初代仮面ライダーってのはショッカーって言う悪の組織に捕まったバイク乗りの青年が改造され、バッタ怪人にされてしまいます。でも、脳改造される前に、意識を取り戻しそこから逃げ出します。なので、青年は完全に改造されず、敵の手下になることなくバッタの能力を手にいれた。と言うのが話の始まりです。それから彼は自分を改造した悪の組織にショッカーと戦うことになるのです。

これが仮面ライダーの基本の話。いろんなシリーズが出てますがクウガ以前は基本この設定です。しかし、クウガ以降は違います。クウガは改造人間ではないのです。

クウガは古代の力で変身
クウガの話の冒頭は、古代遺跡の発掘現場です。長野県の山奥に遺跡があり地元の大学チームが発掘調査をしていました。そしてある棺を開けるとそこに封印されていた怪人が解放され調査員全員殺されてしまいます。それが事件となり警察が現場の捜査を始めます。そこにたまたま通りかかったのがクウガの主人公、オダギリジョー演じる五代雄介です。彼は、その遺跡の前で天のお導きのような声を聞き、警察の静止を押し切って遺跡に入り、その導き通り石のベルトを装着します。これが仮面ライダークウガになったきっかけです。今までの科学技術で超人的な力を手にいれるのではなく、古代のオーパーツで力を手にいれます。ここは以前のものと大きく違うところです。なんでも、平成ライダーシリーズを開始する際、技術の発達でそうそうあり得ない話でなくなってきてたので設定を古代の力に変えたそうです。

バイクは警察特注のもの
それから、クウガは怪人達と戦い平和を目指します。この世界で、変身後の姿はクウガとのみ呼ばれ作中で仮面ライダーという単語が登場しないのも特徴の一つです。古代の戦士がなぜバイクに乗っているかですって?そこは、警察が開発した特製バイクをクウガが譲り受けるという形で使用します。「仮面ライダー」という基本的な設定を守っています。

クウガの怪人の特徴
怪人の特徴として、復活した怪人達数十名は殺人ゲームを開始します。一人がプレイヤーとなり、ルールに則って殺人を行います。彼らの目的は、世界制服ではなくゲームの達成なのです。だから、一斉に襲ってくることはありません。

怪人の殺人のルール
少々、作中のネタバレになってしまいますが、ゲームは色のついた箱の中にいる人間を殺すというものがありました。色には順番があり、赤→青→黄→緑→赤…みたいなルールでそれに従って赤いバス、青いエレベーター、黄色の電車と言った具合にその箱の中にいた人が次々に殺されます。

クウガの各話のストーリーの流れ
警察は、殺人があるとその法則性を探します。クウガの五代も警察に協力して(正体を知っているのは数名だが)怪人討伐に力を注ぎます。ちなみにクウガは未確認生命体4号(怪人)と警察、世間からは認識されており、怪人達と区別されていません。なので、人間体の状態の怪人を殺しても未確認生命体同しの殺し合いとされるので法律は関係ありません。警察がそれをするにはその人間が怪人かどうかの確認など、いろいろあるみたいです。

小説 仮面ライダークウガの感想
やっと今回の小説の感想が述べらます笑 今回の小説ではテレビ版の最終回から13年後の設定です。全滅したと思われていた未確認生命体ですが、生き残っていてそれに気づいた旧対策チームの面々は、不信な殺人に関連性を見つけ、それに伴い未確認生命体が誰かを
推理します。その流れが警察小説、推理小説を呼んでいるかのようでワクワク、ドキドキしました。手がかりを見つけ検証して次の手がかりを…という具合の進行は完全に推理小説です。

戦闘描写は少なめ…
でも、ほとんど怪人との戦闘シーンの描写はありません。最後に怪人を突き止め戦闘があるのですがそれも少しだけです。それを期待したら拍子抜けするので読まれる方は推理を楽しんでください。

総括
総括として、予想を超える面白さでした。完全に大人向けの作品。怪人の殺人トリックもできるだけ科学的に分析されていて読み応えあります。

ただ、先ほども書きましたが、戦闘シーンが少ない。戦闘シーンの描写は素晴らしいんです。細かく流れが描写されていてテレビを見ているかのように映像が頭の中に浮かんできます。それだけにもっと戦って欲しかった。

次回作があれば戦闘に特化したものを読んでみたいかな。もう一度クウガが強くなる様を楽しみたいです。今回はこんなところで…

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