2013年6月4日火曜日

空手とボクシングの違いを自分なりに考えてみた。

僕は、小学二年から高校二年の終わりまで、約10年間空手をやっていた。空手は現在多数の流派、団体に分かれている。その中でも大きく分けて伝統派空手とフルコンタクト空手がある。伝統は空手はオリンピックなど空手競技をスポーツとして発展させようと活動している団体。僕はこの伝統派空手というカテゴリの団体の傘下にある道場に通っていた。フルコンタクト空手はルールに直接打撃を採用している事もあるし、武道としての空手を色濃く持つ団体なのだろう。こちらの団体は詳しくわからない。

さらに、数ヶ月ではあるがボクシングジムにも通った事がある。月謝が高くて当時の僕は断念してしまったが10年やった空手との違いに面白さを感じたのを覚えている。

その二つを経験して感じた違いを僕なりに考察してみたので個々でまとめてみたいと思う。どちらも素人レベルなので熟練者の方が「何言ってんだこいつ」と思っても温かい目で見てください。

まず、ボクシングジムで即注意されたのは攻撃の時(パンチを打つとき)の足の運びである。空手では(この場合、僕の学んだ空手、僕がしていた主な攻撃方法とする)遠間から飛び込み、足がつくと同時に拳を対象物に拳を当てるという攻撃方法が主流だった。移動のエネルギーをそのまま相手にぶつけると言ったものだ。

しかし、ボクシングは足がついてから、相手の懐に入り込んで足を固めしっかりパンチを打てる土台を作ってから攻撃といったパンチの打ち方を教えてもらった。(懐に入るのをステップイン。距離を開けるのをステップアウトというらしい)

ここで思った。この二つの格闘技はパンチ一つで大きく思想が違う。もっと違いは無いだろうか。そう思って二つの違いについて考えだした。

成り立ち
二つの成り立ちを考えると、ここから大きく違う。ボクシングは基本的には競技ありき、ルールありきの格闘技だ。もともと、古代コロシアムで奴隷達を殴り合わせて見せ物にしていたものが近代で競技化したときいた。ルールの中で、どうやって相手に勝つか。そうやって技術向上して来たのであろう。

対する空手は、身を守るため実践の中で生まれた格闘技だ。元々は琉球王国にあった手(テイ)に交流のあった中国の武術の影響を受けたものが空手の原型だと言う。空手は素手というイメージが強いが、武器の技も多く存在するそうだ。サイやヌンチャク、棒、それに船を漕ぐ櫂も武器として使う形もあるそうです。だから、空手の基本の動きは武器の扱いに精通しています。なので、空手の基礎を学べばそれらの武器も最小限扱えるようになります。これは空手とボクシングだけでなく他の格闘技の大きく違う特徴だと思う。(他にもあったらごめんなさい)

最強パンチの違い
僕なりの解釈ですがボクシングは、ものすごく簡単に言うと構えからの前の拳によるジャブで相手のガードを崩し、隙ができた所に後ろに控えてる拳によるストレートをぶち込む。これが基本的な戦術だと思う。最強のパンチは前足とは逆の手によるパンチだ。
パンチを打っているのが左手、前に出ているのが右足。
手と足が逆。

それに対して、空手は前屈立ちによる前拳の突きが最強の突きだと思います。
前屈立ちはこんな感じ。体操のアキレス腱のばす奴みたいな感じです。
突き(パンチ)と前に出ている足が同じ。

空手に置けるボクシングのストレートはこの立ち方で今引いている方の手で突くのですが、その突き方を逆突きといいます。逆と言っているだけに正規の突き方があるという意味です。この立ち方から後ろ足を前に出し移動しながらまた前拳で打つ。移動しながらそのエネルギーを拳に伝え突く。これが空手の最強の突き(パンチ)だと思います。

止まって打つ。動きながら突く。前の拳で突く、後ろの拳で突く。最強の突きの考え方がまるで逆というのは面白いと思います。

後、ディフェンスの違いも書きたいので今度書きます。

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