2013年12月16日月曜日

【ネタバレ】47RONINを見て来たから感想を述べるよ!【しないように頑張る】





本日、三田ウッディタウンまで車を飛ばして47RONINを見てきました。「47RONIN」日本の人気時代劇物語、「赤穂浪士」のハリウッド版です。簡単に言えば「もしも、赤穂浪士に外国人が一人混じっていたら…」ってな感じです。

あらすじを簡単に…

主君に対する部下の侍達の忠義による仇討ち(復讐)の物語です。

幼い頃に死の間際から救ってもらったカイ(キアヌ・リーブス)は主君の浅野内匠頭と娘のミカに忠誠を誓っていた。

浅野の功績を妬む吉良は、妖術使いの女を使い幻術で操り、徳川将軍の前で失態を起こさせる。

その失態のけじめをつけるため、浅野は切腹する事に。浅野が納めていた国は吉良の物となる。そして、吉良は浅野に忠義強く仕えていた大石内蔵助やカイ達を国から追放する。彼らは君主を失い浪人となってしまった。

この切腹は、吉良がしくんだ事だと悟り浪人となった元部下47人集め浅野への復讐へと向かう。

「赤穂浪士」を知らなくても楽しめる

僕は「赤穂浪士」をほとんど知りません。親父から口頭であらすじを説明受けただけでプロットクラスにしか内容を知らずに劇場に足を運びましたが十分楽しめたと思います。さすが、ハリウッド。もしかしたら原作というか日本版は複雑なストーリーなのかもしれませんがこの作品は知識無しでも十分楽しめると思います。

普通の時代劇じゃない

上にも書きましたが、ストーリーは至って単純です。ただ、普通の時代劇じゃありません。キアヌリーブス演じるカイって外国人が入っているのもありますが、あくまでハリウッド視点。外国人視点の日本です。引きで撮った町並みなんかは日本風アニメ的な絵となっていてカッコいい!!キレイ〜!!って思うんですが、実際のセットの家屋や町並み、服装の一部なんかは「これ中国入ってね?」って思ってしまいます。ただ、こういう史実にそってない遊んだ部分、デザインをし直した部分は意外によく、結構楽しめます。猛獣をかるシーンも出てくるのですがそれが完全な架空のモンスター。でも、迫力あって見応えあります。

赤穂浪士+魔法要素

衣服のデザインや町並みが史実じゃないって所もあるのですがストーリー上、大きく食い込んでくる要素をこの映画は組み込んでます。妖術、いわゆる魔法要素ですね。菊池凛子
演じるミズキは妖術を使います。

彼女は狐や龍に姿を変えたり、毒を作り出したり、炎を手から出したりします。それだけでなく、この妖術設定は浅野を幻術にかけるというお話の「起」にあたるの部分に深く関わっています。これが、いいのか悪いのか。難しい所です。

僕的には映像の迫力が増すし、戦闘のバリエーションが増えて楽しかったのですが、ストーリーとしてはちょっと幼稚になります。どちらを撮るかですよね。

魔法要素は完全史実再現を避けるため??

この件を考えたのですが、もし、この話から魔法要素を抜き去りラストサムライの要に史実を忠実に再現したフィクションにすると結構労力が増えてしまいます。いろいろ調べなきゃ行けないからね。それを回避する為に魔法要素をプラスする事によってこれは「完全な創作なんだよ」って強調できます。

史実、時代とあってないって所も、「これはパラレルワールドです。だって魔法とか出てるでしょ?」って言い切れますしね。それに、町並みとかもデザインし直せるし自由度が高まります。こういった意味で妖術を入れたような気がします。

殺陣は最高!!

この映画は、絵が奇麗ってのもありますが、戦闘シーン、殺陣が特に奇麗です。カッコいいってのもありますがそれを通り越してキレイって思ってしまうほど流れるような剣裁き、それでいて力強い。素晴らしかったです。これだけでも見るべし!!って思います。僕のオススメは真田広之演じる大石がカイを迎えに行った時の闘技場での戦闘シーン。キアヌ対真田で戦う所は非常にかっこ良かった。

語り要素が無い所が残念

ストーリーは分かりやすく、映像も奇麗かつ迫力のあるこの映画ですが、奇麗にというか体よく完結してるのでこれ以上語る事がありません。映画を通しての問題定義も無く単純なエンターテイメント作品です。そういう意味で社会性って所は皆無かな。帰りの車でも、ここがかっこ良かったって話しはしたのですが、それ以上に話は膨らみませんでした。映画ってのは語りの部分も含めパッケージだと思うのでそれが無いのは非常に残念だと思いました。

最後に

いろいろ言いましたが、単純にオススメです。面白いし、初見で何の知識も無い人間でも楽しめる万人向けという高いハードルを乗り越えた作品です。奇麗な映像、カッコいいアクションを是非体験してみてください。


0 件のコメント:

コメントを投稿