2013年10月3日木曜日

鋼の錬金術師、全巻読んだ感想を書いてみた。〜ネタバレあり〜


インドネシアの夜は長いwという訳で、鋼の錬金術師を全巻読みましたので感想を!

面白い!!やっぱり面白いです。全巻読破したのは二回目かな?一回目は連載中だったので途切れ途切れだったのですが、今回は一気に全部読みました。なんて言っても設定の作りこみがすごい。どのへんがすごいかを書いていきたいと思います。

錬金術って魔法設定が素晴らしい
この漫画の魔法の名称は錬金術です。少年バトル漫画って体術と魔法がつきもの。その魔法に当たる部分の名称によって物語の方向性が決まると入っても過言じゃないでしょう。忍術だったり、念だったり、悪魔の実だったり…その中で錬金術ってのを思いついたのはかなりのセンスが良いと思います。

錬金術って言葉はこの漫画が出る前から知っていたし、昔、物質ってのは原子レベルまで分解して並べ替えると石を金に変える事ができる信じられ研究されていた学問という認識でしかなかった。知っていたのにこれを聞いて僕は、面白いと思わずスルーしてしまったがこの漫画の作者はここに興味を持ち設定した。才能の差ですねw

さらに、錬金術を選んだことによりこれは「科学」なんだ!って事で話の方向性が決まります。魔法学じゃなく科学。元素が出てくるし等価交換なんてかっこいい言葉も出てきます。錬金術師…すばらしい。

時代設定が絶妙
これはNHKのマンガ夜話で誰かがいっていたのですが、この漫画にはコンピュータが存在しないのです。この漫画にはオートメイルっていう義手、義足が登場します。それは、機械の手足で手足を失った人がそれを装着すれば本当の手のように動かす事ができます。主人公も腕と足をオートメイルにしてます。現代よりも優れた物が存在しているのに作者はあくまで設定した時代に合わせアレンジして表現しています。時代は産業革命後のヨーロッパ的な感じかな。オートメイルはその時代に違和感なく溶け込んでます。その線引が絶妙です。

パワーインフレがない
なんといってもストーリーを通してパワーインフレをしていないのがすごいです。少年漫画というか物語は基本的には主人公が成長する話。さらに言えば、バトル漫画は敵を倒していく話なので敵がどんどん強くなるのは当然です。しかし、この漫画はインフレはありません。最初から強い奴は最後まで強いし、主人公が覚醒して超パワーを使うこともありません。強さレベルは一切替わらないのです。かといって、主人公たちが何も成長しないわけではありません。多くのバトル漫画は敵を倒すごとに、戦闘技術と精神面の成長を遂げますが、この作品はその成長を戦闘と心に分けて戦いを重ねるたびに精神的部分のみ大きくなるという話運びををうまく展開しています。これは、かなりの技術なんじゃないでしょうか。

まぁ、ざっとおもいつくのはこんなかんじかな。気になってまだ未読の方はぜひ読んでみてください。




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